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がんを受けとめきれていません

投稿日:2011年12月5日 更新日:

みなさまはじめまして。

STAND UP!!メンバーのラザニアです。


僕は30歳前後の会社員。

今年、ほくろが悪性黒色腫と診断されました。

除去手術を経て、今は経過観察の身です。


正直、僕はがんを受けとめきれていません。

ペンネームもお許しください。

最初は、僕のような立場の人間が、このような場で発言することは控えようと思っていました。ただ、自分が若年性がん患者となって大きな不安を抱えたときに、このSTANDUP!!の活動をインターネットで知り、みんながんの種類、がんになった背景は違えど、それぞれ一歩一歩生きている姿に力をもらったことを思い出して…。機会を頂いたこともあり、こんな僕でもなにか力になれればと思い、書かせていただきました。


がんになってから、やはり悩みは尽きません。

一番の悩みは、再発。
そして、再発と同じ程、日々考えるのが、
がん患者となる前の自分と同じように生きたいという思いです。


今、ぱっと見るかぎり、僕の生活は、すっかり病気前の生活に戻りました。職場の同僚と同じ条件で働き、日々の仕事に追われ、休みの間もなかなか切り替えられない情けない男です。ただ、以前ならつらい日々も、今は“あの頃と変わらないな”と少し嬉しく思ったりもします。しかし、やはり、がん患者となる前の自分と同じように生きたい、がん患者であることを周囲に話さないということは、それなりに自分で自分にプレッシャーをかけているんだなと思います。

がん患者という一面は、今の僕にとって僕である要素の一つだから、

がん患者ということをしっかり受けとめて生きていけばいいじゃないか。

そう自分に何回も言ってみたりしましたが、なかなか難しいですね。


ただ、最近は、がん患者となる前の自分でありたいという一面も、

僕の一つの要素なんだと思うようになってきました。


それは周りの人のおかげです。
僕ががん患者と知っている人も、知らない人も、隠していることを知っている人も、全ての人が今の自分に対して、その人が思うありのままで接してくれている、そう実感しているので、僕は嬉しいです。また、ありのままに接してくれることに感謝する、周りの人に感謝する、相手の立場を尊重する気持ちを持つようになったのは、がん患者になってからですから、そういう意味では、がんになって大事なことを頂いたなと思っています。

もし社会に対してがん患者であることが言えず、悩んでいる方がいましたら、僕も同じ気持ちです。
お互い、ひっそりと頑張りましょう☆



がんはつらいです。
ただ、つらいと素直に言えると少し気が楽になりますよね。
そして、それはがんになった僕だけじゃなく、
僕を一番そばで支えてくれた人からも“つらい”と言われて、
僕は気が楽になりました。

長文失礼しました。
ではでは、今日も良い一日を過ごしていきましょう☆

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